大家?入居者?フローリングが腐った費用は誰のせい?責任の境界線をプロが解説

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キッチンのシンク前、なぜか床が少し柔らかい。洗濯機を動かしたら、床に黒いシミが広がっていた。

そんな経験はありませんか。


「たいしたことないだろう」と放置してしまうと、ある日突然、床が抜け、下の階の部屋を水浸しにしてしまう大惨事に発展する可能性があります。下の階の家財道具への賠償、天井の張り替え費用…その額は数十万円、時には百万円を超えることも。


最初は小さな異変だったはずが、気づいた時には取り返しのつかない事態になっている。フローリングの腐食は、それほどまでに恐ろしいトラブルの火種なのです。


「修理費用は誰が負担するの?」「大家さんにどう伝えればいい?」

そんな不安が頭をよぎるかもしれません。しかし、一番やってはいけないのは、見て見ぬふりをして問題を先送りにしてしまうことです。


この記事では、賃貸物件のフローリングが腐ってしまった際に、あなたが取るべき最善の行動を、具体的な手順に沿って解説していきます。パニックにならず、一つずつ冷静に対処していきましょう。




■ まずは何をすべき?腐食を発見した後の正しい3ステップと応急処置

フローリングの腐食に気づいたら、慌てずに行動することが大切です。被害を最小限に抑え、スムーズに問題を解決するための正しい手順は、以下の3ステップです。



・ステップ1:原因の特定と記録

まず、なぜ腐食が起きたのか、考えられる原因を探りましょう。キッチンのシンク下や洗濯機のホースからの水漏れ、窓際の結露、観葉植物の水やりなど、原因箇所が特定できれば、その後の対応がスムーズになります。そして最も重要なのが「記録」です。腐食箇所の写真や動画を、日付が分かるように複数枚撮影しておきましょう。これは後に管理会社や大家さんに状況を正確に伝え、費用負担の交渉をする際の客観的な証拠となります。



・ステップ2:管理会社・大家への迅速な報告

原因の特定と記録が済んだら、一刻も早く管理会社か大家さんに電話で報告しましょう。伝えるべき内容は「いつ、どこで、どのような状況か」です。感情的に伝えるのではなく、撮影した写真を見ながら、事実を淡々と説明するのがポイントです。報告が遅れると、被害を拡大させたとしてあなたの責任が重くなる可能性があるので、とにかく「発見したら即報告」を徹底してください。



・ステップ3:補修方法の検討と見積もり

報告後、管理会社や大家さんと補修方法について相談します。腐食の範囲が狭ければ部分的な補修で済む場合もありますが、多くは「重ね張り(カバー工法)」か「全面張り替え」となります。この時、言われるがままに業者の選定を任せるのではなく、あなた自身でも専門業者に相談し、見積もりを取ることをお勧めします。




■ 修理費が0円になるケースも!専門家が教える「火災保険」活用の裏ワザ

「修理費用は全額自己負担かも…」と諦めるのはまだ早いです。実は、フローリングの腐食が「水濡れ」に起因する場合、あなたが加入している火災保険の「水濡れ補償」が適用される可能性があります。


例えば、「給排水管が詰まって水が溢れ、床が腐ってしまった」というケース。これは多くの場合、補償の対象となります。保険が適用されれば、自己負担額を大幅に減らせる、あるいは0円にできる可能性も出てきます。


ただし、注意点もあります。保険の対象となるのは、あくまで「突発的な事故による損害」です。長年にわたる結露を放置した結果の腐食や、入居者の過失が明らかな場合は対象外となることがほとんどです。


保険申請をスムーズに進めるコツは、プロの力を借りることです。保険申請には、被害状況を証明する写真や、専門業者による「見積書」「罹災証明書」といった書類の提出が求められます。リフォーム会社の中には、こうした保険申請のサポート経験が豊富なところもあります。


腐食の原因が水漏れかもしれないと思ったら、まずはご自身の火災保険の契約内容を確認し、保険申請に詳しいリフォーム会社に相談してみるのが賢明な選択と言えるでしょう。




■ 「報告が遅れて全額自己負担に…」フローリング腐食でよくある後悔と回避策


フローリングの腐食をめぐるトラブルでは、初期対応のわずかな違いが、後の費用負担に大きく影響します。ここでは、多くの方が陥りがちな失敗例とその回避策を知っておきましょう。



・失敗例1:報告が遅れ、被害を拡大させてしまった

「小さなシミだから大丈夫だろう」と数ヶ月放置した結果、腐食が床下の構造材にまで達してしまったケースです。この場合、「もっと早く報告していれば被害は小さく済んだはず」として、本来は大家さん負担の修繕費まで入居者の責任(善管注意義務違反)と見なされ、高額な費用を請求されることがあります。回避策はただ一つ、「発見したら即報告」です。



・失敗例2:自己判断のDIYで、状況を悪化させた

費用を浮かせようと、ホームセンターで補修材を買い、自分で修理を試みる方もいます。しかし、表面的な補修では腐食の根本原因は解決しません。むしろ、湿気を閉じ込めてしまい、見えないところでさらに腐食が進行する危険性があります。結果的にプロに頼むことになり、最初から依頼するよりも費用が高くつくことも少なくありません。



・失敗例3:管理会社の言うままに契約してしまった

管理会社から紹介された一社だけの見積もりを鵜呑みにして契約し、後から相場よりかなり高額だったと知るケースです。管理会社と業者の間に特別な関係がある場合も考えられます。必ず複数の専門業者から見積もりを取り、内容を比較検討する「相見積もり」が、適正価格で修理するための鉄則です。




■ 失敗しない専門業者の選び方|保険申請までサポートしてくれるパートナーの見つけ方


では、いざ専門業者に相談しようと思った時、何を基準に選べば良いのでしょうか。特に今回のケースのように、費用負担の問題が絡む場合は、単に工事が安い、早いというだけで選ぶのは危険です。本当に信頼できるパートナーを見つけるためには、以下の3つのポイントを確認しましょう。


腐食の原因を正確に診断できるか

床下の状態や湿気の度合いなどをきちんと調査し、腐食の根本原因を突き止めてくれる業者を選びましょう。表面的な張り替えだけでなく、原因を取り除かなければ、数年後にまた同じ問題が再発してしまいます。


こちらの話を丁寧に聞き、不安を解消する提案をしてくれるか

「費用はいくらかかるのか」「誰が負担するのか」といったこちらの不安に対し、専門的な知見から丁寧に説明し、複数の選択肢を提示してくれる業者は信頼できます。一方的に工事内容を決めてくるような業者は避けるべきです。


保険申請のサポート経験が豊富か

火災保険が使える可能性がある場合、申請手続きのサポート経験が豊富な業者は非常に心強い存在です。必要な書類の作成や、保険会社への状況説明などを的確に行ってくれるため、保険金がスムーズに支払われる可能性が高まります。


どのような工事になるか、費用はどれくらいか、まずは専門家の意見を聞くためにも、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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■ その悩み、一刻も早く専門家へ。的確な初期対応があなたの未来を守ります


この記事では、賃貸物件のフローリングが腐ってしまった際の対処法について解説してきました。

要点をまとめると、「発見したらすぐに記録・報告」「保険が使える可能性を検討する」「信頼できる専門業者に相談する」の3つです。


フローリングの腐食は、放置して良いことは一つもありません。時間との勝負であり、対応が早ければ早いほど、あなたの金銭的・精神的な負担は軽くなります。


「うちの場合は誰の責任になるんだろう?」「修理費用は一体いくら?」そんな不安を一人で抱え込まず、まずは専門家による無料の現状診断を受けてみてください。プロの目線で状況を判断してもらうことが、問題を解決する最も確実で、最も早い一歩となります。


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