キッチン・お風呂・トイレを一気にリフォーム!水回り3点セットは本当にお得なのか?

「キッチン・お風呂・トイレをまとめてリフォームするとお得ですよ」。そんな言葉をリフォーム会社から聞いたことがある方も多いかもしれません。でも、いざ自分の家でとなると、「全部一気にやって大丈夫?」「費用は?」「暮らしに支障が出ない?」といった不安が湧いてくるのではないでしょうか。


水回りは毎日使う場所であり、家の中でも特に老朽化しやすい設備でもあります。だからこそ、タイミングを逃さずまとめて工事することで、コスト面や工期の面で効率的になるという考え方には一理あります。ただし、“3点セット”という響きに安心して飛びつくのは早計です。


この記事では、キッチン・浴室・トイレを同時にリフォームする際のメリットと注意点を、現実的な視点から丁寧に整理していきます。これから水回りのリフォームを検討している方にとって、後悔のない判断ができるよう、基礎からわかりやすく解説していきます。




キッチン・浴室・トイレを同時にリフォームする意味とは?

水回り3点の同時リフォームには、表面的な「まとめて安くなる」という話だけでなく、構造的な意味があります。そもそも、これらの設備はすべて給排水管を通じてつながっているため、個別に工事するよりも配管の効率化が図れます。たとえば、1カ所ずつ数年ごとに工事をする場合、そのたびに床や壁を剥がす必要がありますが、まとめて行えば工事が重複せず、施工の無駄を減らせるのです。


また、全体の内装デザインを統一できるというのも見逃せないメリットです。水回りは家全体の印象を左右するため、キッチンだけ新しいのにお風呂は古い…といった“ちぐはぐ感”が出ると、生活の快適さや資産価値に影響することもあります。


そして工期も短縮できる可能性があります。個別で工事を行うと、それぞれ1週間ずつかかっていたものが、同時施工により2〜3週間で完了する場合もあり、生活への影響が少なく済みます。さらに、業者の移動・手配などが1回で済むため、人件費や交通費が圧縮されるという見積もり上の効果も期待できます。


ただし、リフォームの規模が大きくなるぶん、一時的に水道やトイレが使えない期間が発生するため、施工中の生活動線には事前の計画が欠かせません。




セットリフォームのメリットとデメリットを冷静に比較

水回り3点を一気にリフォームするという選択肢には、確かに多くの利点があります。しかし、それは“条件が合えば”の話です。ここでは、実際に検討するうえで押さえておくべきメリットとデメリットを、冷静に見ていきましょう。



【メリット】

まず最大の魅力は、費用の効率化です。個別工事にかかる着工準備・解体作業・人件費などが1回にまとまることで、総額が抑えられることがあります。また、工期の短縮によって、家族のストレスも軽減されます。さらに、空間の統一感が出ることにより、デザイン性と住まい全体の資産価値が向上する可能性もあります。



【デメリット】

一方で、予算が一時的に膨らむ点は要注意です。総額が抑えられるとはいえ、一括での支払いになるため、資金繰りに無理がないかを冷静に見極める必要があります。また、住みながらの工事はストレスが大きいため、仮住まいの手配や日常生活の段取りを含めた準備が必要です。


もうひとつ大切なのが、業者の力量に差が出やすいという点。水回りすべてに精通している職人がチームで動いてくれるとは限らず、箇所によって仕上がりにムラが出ることもあります。信頼できる業者を見つけることが、何より重要なのです。




よくある失敗例と、後悔しないための事前チェックリスト

水回りリフォームで後悔する人の多くは、「早く終わらせたい」「業者に任せておけば大丈夫」といった気持ちから、十分な準備や確認をせずに進めてしまったケースがほとんどです。特に3点セットとなると工事範囲が広いため、思わぬ落とし穴も多くなります。


たとえば、工期中に「トイレが使えない日がある」と事前に説明を受けておらず、慌てて仮設トイレを手配する羽目になったり、ショールームで選んだ設備が実際の寸法と合わず、現場で急な仕様変更が発生したり…。こうしたトラブルは、ほんの少しの事前確認で避けられるものばかりです。


そこでおすすめしたいのが、次のような事前チェックポイントです


  • 家族全員が納得した上での「優先順位」の共有(デザイン?機能?予算?)
  • 設備や素材はショールームで現物確認
  • 工期中の生活動線の確保(仮設トイレ・お風呂・洗面)
  • 見積書の内訳に「一式」ではなく明細が記載されているか
  • 各設備の耐用年数とメンテナンス性も要確認


このように、工事前の準備が充実していれば、リフォーム後の生活はより快適なものになります。


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費用の相場は?見積もりの注意点と交渉ポイント

水回り3点の同時リフォームでは、費用の相場をつかんでおくことが極めて重要です。一般的には、キッチンが70万〜150万円、浴室が80万〜160万円、トイレが20万〜40万円程度。3点まとめると、合計で180万〜350万円前後が目安となります。ただしこれは設備のグレードや施工条件によって変動するため、相見積もりは必須です。


見積もりで注意すべき点は、「一式」の記載が多いものほど要注意ということ。たとえば「キッチン交換一式:150万円」とだけ書かれていても、どのメーカーのどのシリーズか、工事内容が含まれているのかがわかりません。必ず明細を出してもらい、内訳を一つずつ確認することが大切です。


交渉のポイントとしては、**「仕様変更なしで予算に収めたい」**という意志をはっきり伝えること。予算が限られている場合は、たとえばキッチンだけグレードを下げ、浴室に重点を置くといった工夫も有効です。


また、追加費用がかかるケースとしては、築年数の古い家で配管や床下の補強が必要になる場合などが挙げられます。これらは現地調査後に初めて発覚することもあるため、「見積もり以外に発生し得る費用はありますか?」とあらかじめ質問しておくと安心です。


リフォームの見積もりは“比較することで見えてくる”部分も多いため、内容をしっかり精査したうえで信頼できる業者に依頼するのが成功の近道です。




まとめ:水回り3点同時リフォームが向いているのはこんな人

キッチン・浴室・トイレを一度にリフォームするという選択は、費用面やデザイン面、そして長期的な住み心地の改善という点で、多くの利点を持っています。ただし、それが「誰にとってもベストな方法」というわけではありません。


この選択が特に向いているのは、以下のような方です:


  • 住宅の築年数が20年以上経過しており、複数設備が老朽化している
  • 将来的に売却や貸し出しを視野に入れ、物件価値を高めたい
  • 共働きなどで工事回数を最小限に抑え、生活への支障を減らしたい
  • 家全体の統一感や清潔感を大切にしたいと考えている


一方で、予算に余裕がなく、仮住まいの準備も難しいという場合には、優先順位を決めて段階的に進めるという選択肢もあります。大切なのは、「自分たちにとってどのタイミングで何を優先すべきか」を見極めることです。


少しでも迷いがある場合は、専門家の意見を聞くことで、視野が広がることもあります。

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